中高柔道授業 1時間目「授業中の注意、柔道着の着方と畳み方」
どーもー、アルエです!!
今回は、中学校高校で柔道の授業を教える体育の先生向けに「日本体育大学仕立ての指導案」をお伝えしていきます。
僕は5歳で柔道を始め、大学まで現役として試合に出場してきました。
卒業後は埼玉県のとある高校で柔道を教えてきました。
そこで培った柔道の授業のノウハウをお伝えしていきたいと思います。
1時間目「授業における注意、柔道着の着方と畳み方」
1.授業開始時に生徒に説明
柔道の授業における注意事項
- ①柔道の授業中は私語禁止(予期せぬケガにつながる)→柔道はスポーツではない。武道である。もともとは刀を使わずに相手を殺すために考えられたもの。だから柔道場内ではふざけてはいけない(プロレスごっこなどは絶対に×)。柔道の授業では、サッカーやバスケほど怪我人が多く出ない。しかし、サッカーやバスケ以上に大きい事故につながる可能性はある。少し前、柔道の授業中にふざけた生徒が相手の首を負傷させるという事故が起こった。しかし、先生の話をよく聞いて守れば怪我をすることはない(勝手な行動を取るとケガにつながる)
- つめを切ってくること(自分の爪が割れるだけならまだ良いが、相手をケガさせる恐れあり)
- 髪の毛の整髪剤禁止(中学生は少ない)
- 大きな声であいさつをすること
- 見学の仕方は常に安座(あぐら)
- 体育座りなどで膝を上に立てていると、その上に乗っかられたとき相手が怪我をすることがある。※教員は、いついかなる時も生徒に背中を見せないこと。その一瞬が命取りになる。
2.整列の仕方
- 右から背の順、3列横隊(道場の形、生徒の人数による)
- 一列目の生徒は畳の線に合わせて広がらせる。
- 二列目以降も同様だが、人数が多い場合は「互い違い」にさせることで前後でぶつからなくなる
3.柔道着の着方
※第一回目の授業では体育着の上から柔道着を着る練習をする。次回からは体育着なし
- 柔道着を着たことある生徒に挙手させる
- 体育委員を前に出し、道着の着方を説明する
- 袴(ズボン)は紐を持ちながらはくこと(紐は先っぽを結んでおくと抜けにくい)
- 紐の結び方の説明
- 上着は左側を前にして重ねる
- 帯の結び方の説明
- 3列横隊に広がらせて柔道着を袋から出させる
- 帯を結ぶところまで練習
- 柔道着を脱がせる
- 脱いだ人は腰を下ろす
- 次は早く着る練習。着ることができた人は手と声を上げさせる。
- 生徒の間をチェックして回り、OKなら腰を下ろさせる
- 1番早く着ることができた生徒を前に出し、確認しながら脱がせる(全体広がったまま)
- 1番変な着方をした生徒を前に出し、確認しながら脱がす
- 全員脱がせる
- 腰を下ろさせる
4.柔道着の「畳み方」
- 体育委員の2人を前に立たせ、道着を持たせて説明する。その間、他の生徒には手を動かさせない。
- 上着の中に袴を入れ、最後帯でしばって完成
- 柔道着の保管の仕方の説明(必ず毎回授業後には家に持ち帰ること。汗でかびてしまい、真っ黒になる。不衛生。教室ではコート掛けに掛けること)
5.最後の説明
- 次回からは制服で柔道場にきて、授業開始時には道着を着た状態で整列しておくこと。
- 見学者や道着忘れは授業の前に先生に報告しに来ること(これにより、見学と道着忘れが減る)。また、相手が高校生など自分で考えることができる生徒の場合、「足をケガしているから腕立て伏せをしたい」などの要望があればやらせる。